Topic:刑法 (各論)

刑法 (各論)では、刑法各論について学びます。

この講座は、日本法学科の一部であり、法学部に属しています。

ここでは、刑法第二編 罪 において定められた個別の犯罪類型ごとに、主として、総論部分で触れられなかった個別の規定の解釈について学習していきます。

また、刑法は国家的法益に対する罪から規定し、最後に個人法益に対する罪を規定するという形をとっていますが、現在では国家的法益や社会的法益も個人の法益(自由など)に優先するものではなく、むしろそれを守るためにあるものと捉えられており、個人法益に対する罪から学習するのが一般的であるため、ここでもその順序によっています。

なお、ここでは各講座に便宜上名称を付け、各犯罪についてそれぞれの講座に分類していますが、ある罪をどのようなものとして捉えるかは、考え方によっても異なります。

講座

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  • 第1回 生命に対する罪 - ここでは、殺人罪、同意殺人罪、自殺関与罪、堕胎罪などの生命等を侵害する罪について扱います。
  • 第2回 身体に対する罪 - ここでは、傷害罪や暴行罪、危険運転致死傷罪、過失致死傷罪、凶器準備集合罪などの身体等を侵害する罪について扱います。
  • 第3回 自由に対する罪1 - ここでは、逮捕監禁罪、略取誘拐罪、人身売買罪などの移動の自由等を侵害する罪について扱います。
  • 第4回 自由に対する罪2 - ここでは、脅迫罪、強要罪、強制わいせつ罪、強姦罪、住居不要侵入罪などの、移動の自由以外の自由等を侵害する罪について扱います。
  • 第5回 名誉に対する罪 - ここでは、名誉毀損罪と侮辱罪について扱います。
  • 第6回 窃盗罪 - ここでは、窃盗罪、及び財産犯一般に共通する、財物や占有、不法領得の意思などについて扱います。
  • 第7回 強盗罪 - ここでは、強盗罪について扱います。
  • 第8回 詐欺罪・恐喝罪 - ここでは、詐欺罪や恐喝罪について扱います。
  • 第9回 横領罪 - ここでは、横領罪について扱います。
  • 第10回 背任罪 - ここでは、背任罪について扱います。
  • 第11回 その他の財産に対する罪 - ここでは、盗品等に関する罪、毀棄・隠匿罪などについて扱います。
  • 第12回 公共の危険に対する罪 - ここでは、騒乱罪、放火罪、失火罪、往来妨害罪などについて扱います。
  • 第13回 文書偽造罪 - ここでは、文書偽造の罪について扱います。
  • 第14回 取引等の安全に対する罪 - ここでは、文書偽造罪以外の取引等の安全に対する罪である、通貨偽造罪、有価証券偽造罪、支払用カード電磁的記録に関する罪などについて扱います。
  • 第15回 風俗に対する罪 - ここでは、公然わいせつ罪や賭博罪などについて扱います。
  • 第16回 国家の存立に対する罪 - ここでは、内乱罪や外患誘致罪、国交に関する罪について扱います。
  • 第17回 公務の執行を妨害する罪 - ここでは、公務執行妨害罪、職務強要罪などについて扱います。
  • 第18回 汚職の罪 - ここでは、職権濫用罪、収賄罪、贈賄罪などについて扱います。
  • 第19回 国家の作用に対する罪 - ここでは、公務の執行を妨害する罪、汚職の罪以外の国家作用に対する罪として、逃走罪、犯人隠匿等罪、偽証罪などについて扱います。

略など

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条数だけで示してあるものは、刑法の条数です。

参考文献

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