作者不詳。歌物語。在原業平の歌が多く採用されているので、この人物の一代記として読むこともできる。事実上は虚実入り混じったフィクションであろう。第六十九の伊勢斎宮の段から始まる写本も多く、物語タイトルの根拠であろうと見られている。

  1. 第一段「初冠」
  2. 第六段「芥川」
  3. 第九段「東下り」
  4. 第二十三段「筒井筒」
  5. 第四十五段「蛍」
  6. 第八十三段「小野の雪」