音楽学部 へようこそ!

音楽は、人の考えや感情、行動までも左右してしまうものです。 そんな不思議で奥深い音楽の魅力を感じてみませんか?

そもそも音楽とは

編集

歴史

編集

先史時代

編集

人類が誕生して言葉もままならない時代に、獲物を獲るなどして何らかの喜びを感じた時に、周りのいろんなものを叩いて音を出して喜びを表現したのが始まりです。そのころ、地球上には猛獣などの恐ろしい動物がたくさんいました。大した武器もなく、力もあまり強くなく、しかしあたまのいい動物、「人間」は、物を叩いたりして、恐ろしい動物を追い払いました。そのうちに人類は、声を出してメロディーを作り出すことを発見しました。

古代

編集

人間の社会が発達してきた頃、楽器も進歩し始めました。次に、声を出さずに、いろいろな物を吹いたり、ひいたりすることで音程を作り出す、ということを発見しました。約3000年ほど前の地層から、骨を利用した角笛も出てきています。メソポタミアやエジプトなどの壁画には、楽器を吹いたり、ひいたりしている絵が残っています。

紀元を迎え、音楽は急速に発展しました。古代ギリシアでは、詩の朗読や劇の上演に際して音楽が演奏されたと考えられています。このように劇と一緒に音楽を流すということは、現在の“オペラ”というスタイルに引き継がれています。

西洋古典音楽の発展

編集

 西洋文明の発展する以前の音楽とは、楽器を演奏するか、人間が声を出す行為でのみ表現されるものでしたが、中世頃のヨーロッパでは、現在に伝わる音楽の多くの要素が体系化されることで、音楽の芸術としての特徴が多様化しました。  記譜法の確立は、作曲家の表現を楽譜として記録することで、音楽は記録としての伝承性が付加されました。例えば、ト音記号はアルファベットの「G」から派生したと言われています。  音楽理論は、記譜法と共に徐々に体系化されたものと考えられ、旋律、和声学、対位法などの作曲技法として一応体系化され、現代の音楽理論の直接的に通じる古典理論体系は楽典と呼ばれます。また、楽典の理解は、今日でも世界の音楽大学のほぼ全ての入学試験の必須条件としての地位をもつ古典理論であり、一部を除いては、全ての音楽に共通して適応可能な理論です。

地域の伝統音楽

編集

 西洋の影響を受けず、演奏行為や歌により伝承される音楽は、独自の理論体系を有することがあります。  このことは、現代の音楽が多様であることに直接的に関連します。例えば、ジャズ(Jazz)と呼ばれる音楽は一般的に、西洋音楽の古典理論に基づいた記譜が可能ですが、その地理的な起源はアメリカ合衆国であり、アフリカ大陸に祖先を持つ人々により演奏され、欧州に先祖を持つ人々の影響を受けつつ、徐々に確立され、今日でも新たな多様化を促進させています。  現代の音楽は、西洋の伝統音楽と各地域の伝統音楽が出会うことで、多様な文化として今日も発展し続け、より身近なものとして広く親しまれています。

ウィキブックスの教科書

編集