「教育におけるジェンダー」の版間の差分

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'''科目・部活動'''<br />
 学校におけるジェンダーが比較的分かりやすく現れる科目がある。体育、家庭科、音楽などである。義務教育課程でも男女別で体育をしている学校はある。家庭科は、最近は男女共に受けるが以前は男子生徒は家庭科を受けないで技術の授業を受けるというシステムがあり、現在でも家庭科教師というと母親像から女性を連想する人が多くいる。また、家庭での教育とつながるが、音楽も楽器のお稽古というと女子生徒を連想する人の方が多い。
 他に体育関連、部活動などに関わる問題として、男子生徒はスポーツが得意で、女子生徒はどちらかというと不得意、というスポーツを男性性として捉える考え方もある。また、体育系の部活動のマネージャーの例も挙げられる。1992年に神奈川県の県立高等学校9校に行われたアンケートによると、約70%の部活でマネージャーを置いており、そのうち97%が女子(男子マネージャーを置いていたのは一校のある部一つだけだった)という結果が出ている。そして、マネージャーの実際の仕事などから考えると、細かい身の回りの世話を女子生徒が行う事を一般的と考える生徒が多いという推測が見える。裏方で雑用などの仕事をする立場がほぼ女子生徒に当てはめられるというこの図式は、夫や子どもが仕事や勉強をするのを家事労働で裏から支える母親像、妻像というものの連想にもつなげることができる。
 
 
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'''言動'''<br />
 ある種一番無意識なものとして言動の問題がある。「女の子だから○○してはいけない」「男の子なんだから○○しなさい」という類の言葉は無意識に発される事も多く、ジェンダーという問題を意識するのであれば気を付けなければならない。女の子だからなどと禁止している言動ががあったとして、その考えを受け入れるにしてもなぜそうなのか、ということは重要である。言葉にまつわるものとしては、「女医」「女社長」などの言葉があるのに「男医」などはない、というのも挙げられる。また、この態度というのは教師や親側の問題も大きい。
 また、日本語の表現力も言葉の問題に関係していると考えられる。日本語は表現力が豊かなため、女言葉や男言葉が多く存在する。「~だぜ」という言い方は男っぽくて「~だわ」というのが女っぽいというのは子どもにも理解されるものである。
 
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== 課題 ==
 
授業においてジェンダーについて考える課題には以下のようなものが挙げられる。