「教育におけるジェンダー」の版間の差分

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 学校におけるジェンダー問題として、「公式のカリキュラム」に対して「かくれた(かくされた)カリキュラムhidden curriculum」と呼ばれるものがある。例えば、クラス名簿などである。このような要素は、男女がはっきりと違うものであることを強調しているものと捉える考え方がある。大きな混乱もなく男女混合名簿などを用いている学校も存在するため、必ずしもあるべきシステムだと言い切るのは難しい。席替えにしても、男女が隣同士になるレイアウトは変わらず、入学式や卒業式に男女がペアになって入場する学校は現在でもある。
 また、制服も男女差を表すものであると考えられる。昔から使われ続け現在でもある程度普及しているものとして学ランとセーラー服がある。学ランは陸軍の軍服を元に、セーラー服は海軍の制服を元に男女異なる学校のため作られたという歴史的背景がある。しかし、現代では差を付ける必然性もないため近年男女差が比較的少ないブレザーを制服とする学校も増えている。しかし、多くの学校では下に履くのは女子生徒はスカート男子生徒はズボンとしている。男子のスカート姿は現代日本では一般的ではないが、女子のズボン姿は広く普及している。それにも関わらず、女子はスカートと決まっているのはなぜなかという、決まった型があるジェンダーの問題があげられる。
 
 
'''教科書'''<br />
 一見中立的に見える教科書も、ジェンダー要素を含んでいる可能性がある。1997年に行われた国語の教科書の調査において、男性が主人公のものは73%に対して女性が主人公のものは27%と低いことが分かった。また、その描かれ方も、男性キャラクターは主体的、女性キャラクターは受け身で描かれる傾向が強い教育の手本として使われる教科書という重要な教材にもこのような差が存在し、それをほぼ無意識的に当たり前のことだと学習し、子どもはその価値観、考え方を受け入れている可能性がある。
 
 
'''科目・部活動'''<br />