奈良時代は、710年(和銅3年)に元明天皇が平城京に都を移してから、794年(延暦13年)に桓武天皇によって平安京に都が移されるまでの84年間を指します。奈良の地に都(平城京)が置かれたことから奈良時代といいます。

この遷都には藤原不比等が重要な役割を果たしたと考えられており、平城京は中国の都長安を模した都を造営したもので、役人が住民の大半を占める政治都市でした。前時代の大宝律令が、国内の実情に合うように多方面から検討し変更されるなど、試行錯誤しながら、律令国家・天皇中心の中央集権国家を目指した時代であり、また、天平文化が華開いた時代でもあります。

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