原子,分子,イオン
原子編集
あなたが今向かっているコンピュータから、そのキーボードを打っている指まで、すべてものは原子からできています。この小さな粒子は、互いに結びついたり、形を変えて、世の中のすべてのものを構成しています。原子は電子、陽子、中性子からできており、そのの組み合わせによって異なる性質を帯びます。原子の基本的な構造を示したものがボーア模型と呼ばれるものです。
電子編集
電子は原子を構成する粒子の一つで、負の電荷を持っています。その質量は陽子や中性子に比べても十分小さいので、原子の重さ(=原子量)を考える場合には無視できます。
陽子編集
陽子も原子を構成する粒子の一つで、正の電荷を持っており、中性子とともに原子核を構成します。電子とは異なり、十分な質量を持っているため、原子量を考える際には無視できません。陽子1つ分の重さが1原子質量単位 (amu) となります。原子質量単位は古くはダルトンと呼ばれており、生化学などでは生化学物質の質量を表わす単位として、その名残があります。
中性子編集
中性子も陽子とともに原子核を構成する粒子の一つですが、電荷を持っていません。中性子の質量はほぼ陽子と等しく、1つ分の重さが1原子質量単位となります。他の物質との相互作用が非常に小さいため、化学の世界とはあまり深く関わってきません。